上達しないギター講座③「至って、板です」
アコースティックギターはボディーに使われる木の違いで、単板(ソリッド)と合板(要するにベニヤ板)という二種類に分けられます。
単板は制作が難しいので高価になる傾向があります。音は優れていますが、一枚モノの板は非常にデリケート。温度や湿度などに敏感ですし、少しの衝撃でも致命傷を負いやすいのです。音を良くする為に塗装も可能な限り薄くされている場合が多く、深いダメージに至る危険性は値段に乗じて高くなると考えても良いでしょう。
一方、安物に多く使われる合板は数枚の木材を貼り合わせており、更に塗装もブ厚いので、環境の変化や衝撃にも強いと言えます。音の鳴りなど気にせずひたすらガンガン弾きまくりたい、それでいて扱いにも不慣れな初心者には持ってこいなのです。
長く弾いていれば、それなりにギターの鳴りも変化していきます。どの楽器も、とにかく毎日鳴らしてあげるとどんどん良い音色になるように作られているのは確実です。最近では安物でも侮れないぐらい良いギターも多く作られています。
余談としてこんな小咄をひとつ…(半分、実話です。)
真冬に外国製高級ギター(単板)を新品で購入した方がいました。嬉しさのあまり家に着くまで我慢できず、途中の公園で弾いてみようかとハードケースを開けた瞬間、触ってもいないのにバキッとヒビが入ったのです!…単板が急激な温度変化に耐え切れず、脆くも傷モノになってしまいました。
その音色、
奏でる前に
音(ね)を上げて、
売りさばくにも
値は下がり…
お後が宜しいようで。